「地域密着型音楽サービス。音楽から地域を発展させる」

代表の川上葉月は音楽大学で専門的に学び、音楽メディアの出版社に勤務し、フランスへ音楽留学しました。
音大を卒業した同級生に、音楽とは全く違った業種で働き音楽から離れてしまった人が多く、「音大卒の仕事の少なさ・厳しさ」、「音楽の専門職で働く」ということを私は常に改善したいと思っています。
確かに世間は音楽家が仕事をするには難しい環境かもしれません。しかし、音楽の本場フランスに留学したときに、フランスのほうが仕事の種類がかなり限られていることに気づきました。それは音楽(特にクラシック)は伝統的なものであるがため、職種の広がりがないのかもしれません。
一方日本ではどうでしょうか。演奏の仕事で考えると、ブライダル演奏、最近では葬儀でも演奏が増えました。それからパーティ演奏、イベントの招待演奏など。趣味で楽器をやっている方も多く、伝統が少ないからこそ日本には音楽でやれることが多いと気付き、私はフランスではなく日本で音楽の仕事をしたいと思い帰国しました。

多くの業界もそうかと思いますが、何をするのにも「東京」に行くべきかと思うでしょうか。実は私も日本に帰国してすぐ「音楽の仕事をするなら東京に行かねば!」と変な勘違いで東京にアパートを借りました。楽器可の物件で家賃7万5千円。それと当時に実家の埼玉県深谷市でも数名生徒を持って週の半分は東京、半分は埼玉という生活をしていました。
東京の音楽の仕事はどうでしょうか。確かに東京にはたくさん演奏する場もあり、たくさん演奏家もいます。
幸い留学前に働いていた仕事の関係で執筆の仕事もありましたが、「音楽留学していたのに、前と同じ仕事をして私なにをやっているんだろう」と悩む日々でした。
こうして音楽業界の疑問を持ったのち、今は地方の街で音楽の仕事だけで生活することができました。良い意味でも悪い意味でも東京とまったく違います。良い意味でいうと、音楽の仕事が珍しがられ、生徒は急増し今のような場所を構えることができ、演奏の案件も多く、東京の生活と違いかなり活動しやすくいられます。

地方だから住んでいる人たちはインターネットの集客に弱いかといったらそうでもなく、その地に合わせた告知方法も試行錯誤で見えるようになり、こんなイベントに反応がある、逆にこんなことにはまったく反応がない…なんて発見が日々あり、それを分析して改善する力はやはり、音大卒業後音楽メディアにいたことや、留学後まったく音楽に関係なかった事務仕事で身についたことかなと思っています。

ここまで来るまで遠回りをたくさんしました。音大(または芸術学科など)在学生・卒業生も同じように遠回りをしたり、その最中にあきらめてしまうこともあるかもしれません。私はそんなことをさせたくないのです。
こんなに専門的に学んで、一日何時間も練習して遊ぶことも我慢して、お金もたくさん使ってきたのに、仕事がないからと言う理由で音楽を諦めてほしくないのです。
「仕事がないならば作れば良い」。私はそう思っています。
事務能力や常に世間の新しい情報にアンテナを張れる音楽以外の能力と、音楽の能力をつければきっと仕事は広がると思います。

地方から音楽の仕事をつくり、音楽家も教室の生徒さんも、音楽を採用する企業も共に地域を盛り上げていきたいというのが想いです。

月音おんがく教室の目指すSDGsの取り組み

3. すべての人に健康と福祉を

音楽を演奏する側と聞いてもらう場を増やし、老若男女に音楽を親しんでもらいます。

4. 質の高い教育をみんなに

月音おんがく教室の講師は国内外の音楽大学卒業、在籍しています。教室での指導のほか市内学校での指導、音楽体験会などを実施して多くの人たちに音楽を教育しています。

10. 人や国の不平等をなくそう

音楽家の歴史、出生国の教育も取り入れています。グローバルに目を向け知ることにより不平を生み出さない取り組みをします。

11. 住み続けられるまちづくりを

地域密着の音楽教室に通う生徒も、指導・仕事をする講師も居続けることができる音楽の環境をつくることを目指しています。